【YMM4】VOICEVOX初期実装、必要ライセンス追加、YMM4Liteへゆっくりボイスプラグイン追加|ゆっくりムービーメーカーからソフトウェアトーク動画制作ソフトへ|バージョン4.2アプデ

YMM4_4.2アップデート_VOICEVOX初期実装_必要ライセンス追加 動画制作
三行まとめ

・YMM4バージョン4.2のアプデが大変な内容だった
・YMM4の営利利用に必要なライセンスが追加
・YMM4とYMM4Liteの方向性の違いがはっきりした

YMM4がバージョン4.2へアップデート

先日正式版が配信されたゆっくりMovieMaker4(通称YMM4)。

正式版になった後もアップデートで次々と機能拡張されていますが、今日は大きな変更がありました。

YMM4バージョン4.2の概要

・VOICEVOXをインストールしていなくてもプラグインで使えるように
・ライセンス不要の旧AquesTalkがライセンス必要なAquesTalk1へ変更
・YMM4LiteへAquesTalkを選んで追加できるように

どの項目も大きな変更でした。

VOICEVOXの初期実装について

今まではYMM4でVOICEVOXを使うには、

VOICEVOXをダウンロード→YMM4の設定で連結→編集時には同時に起動して出力

という手順がは必要でした。それらの作業がこのアプデですべて要らなくなったようです。

追加されたのは「ずんだもん」「四国めたん」の2キャラ。

VOICEVOX本体ほど細かい調整はできないそうですが、個人的にはYMM4の調整要素だけでも十分使えます。

旧AquesTalkがAquesTalk1へ

YMM(ゆっくりムービーメーカー)の名前の通り、YMM4には通称ゆっくりボイスと呼ばれるAquesTalkという音声ソフトが入っています。

このAquesTalkは、商用・営利利用する際にはライセンスを購入する必要があります。YouTubeで動画に広告をつけて収益化、ニコニコ動画でクリ奨を受ける時も必要なライセンスです。

以前からYMM4を商用・営利使用する際は、
・AquesTalk2
・AquesTalk10
この2種類のライセンスを購入する必要がありました。

今回のアプデで必要になった追加ライセンス

そこに今回のアップデートで使われているソフトが、
旧AquesTalk(ライセンス必要なし)
から
AquesTalk1(ライセンス購入する必要あり)
へと更新されました。

これにより今後YMM4を商用利用するには
・AquesTalk1
・AquesTalk2
・AquesTalk10
以上の3つのライセンスを購入するか、3つがセットになった年間ライセンスを購入することが条件となりました。

音声合成ライセンスの種類・購入 | 株式会社アクエスト
AquesTalkなど、アクエストの各種音声合成ライブラリのライセンスの種類・購入方法はこちら
音声合成ライセンスの種類・購入 | 株式会社アクエスト

今すでに商用利用している人は3つセットの年間ライセンスを使っている人が多いと思われますが、AquesTalk2とAquesTalk10のライセンスを買い切りで購入した人はAquesTalk1ライセンスも追加購入する必要が出てきました。

AquesTalk1へ変わったことで音声変化に要注意

今までの旧AquesTalkがAquesTalk1へ変わったことで、音声の質や読み方が変わることにも注意が必要です。Twitterでは特定のキャラに振っている音声が全然違う声になっているとの反応もありました。

※バグだったようで、バージョン4.2.0.2で修正されました

YMM4LiteにAquesTalkプラグイン追加

YMM4Liteとは

YMM4からゆっくりボイス(AquesTalk)が削除されているバージョン
AquesTalkの削除により、商用・営利利用にもライセンス購入が必要なくなっている。

※Lite版はYMM4が正式版になった時に同時に公開されたものですが、公開後すぐにAquesTalkが全削除され、ゆっくりボイスが一切使えない状態となっていました。

饅頭遣いさん(YMM開発者)は「後日プラグインでAquesTalkを実装予定」と仰っていて、今回のアプデでそれが来たようです。

YMM4Liteアプデ_AquesTald1インストール規約
AquesTalk1音声の個別インストール画面

今回のアプデによるYMM4とLite版の違い

YMM4
・商用・営利利用には3つのライセンスが必要に
→AquesTalk音声を使っていなくてもライセンスが3つ必要
例:VOICEROID、CeVIOしか使っていなくてもライセンスが3つ必要

YMM4Lite
・初期状態では商用・営利利用にライセンス必要なし
→各種AquesTalkを任意で追加可能
・商用利用の場合、追加したAquesTalkのライセンスを購入
例:ゆっくり霊夢・魔理沙のボイスだけ使う場合
女性1・女性2(AquesTalk1)をインストール、AquesTalk1ライセンスのみ購入

怒涛のアップデートにより、ゆっくりボイス以外の音声ソフトが何種類も手軽に使えるようになったYMM4。今回の変更により、目的によってYMM4とLiteの使い分けができるようになった感じです。

ゆっくり動画制作ソフトからソフトウェアトーク動画制作ソフトへ

今回のVOICEVOX初期実装や、前回アップデートのCoeFont実装など、無料で高性能な読み上げソフトが充実してきたYMM4。

「ゆっくり実況」、「ボイロ実況」と言われていたジャンルは、読み上げソフトの多様化により「ソフトウェアトーク動画」というジャンルになり始め、「ゆっくりムービーメーカー」だったYMMはソフトウェアトークムービーメーカーへと変わってきたようです。

先日発売された超高性能な読み上げソフトVOICEPEAK(ボイスピーク)。VOICEPEAKがYMM4と連結されるアプデがくることを密かに願っています…。(まだ買うの迷っているけど)

今回のアプデでYMM4を商用利用するにはゆっくりボイスライセンスとして、買い切りだと19,000円。5月までなら16,000円(ダウンロード版)のボイスピークを上回る料金になったのも、ゆっくりボイス以外のソフトが増えていく後押しになったりするかもしれません。

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